竜岩石とただならぬ娘
アジアン怪奇短編集とのことで手に取ってみる。民話ふうの話が多め。表紙カバー画から中国ものを予想したが、中華のみならず現代ものあり、韓国昔話を下敷きにしたものあり、国籍不明ものありでバラエティに富んでいる。奇妙なモノが常識である世界を描く「女の紐」、ちょっぴりユーモラスな「李紫雲」が楽しかった。
View Article日日日「狂乱家族日記 壱冊目」
怪異対策に携わる公務員の乱崎凰火は、ある日不遜な猫耳女に出会う。彼女を筆頭に、世界を滅ぼすかもしれない子供たちと同居することになった凰火の明日はどっちだ?! コメディ。...
View Article東雅夫・編「夢魔は蠢く 文豪怪談傑作選 明治篇」
夢魔は蠢く 文豪怪談傑作選明治篇 (ちくま文庫)東 雅夫 筑摩書房 2011-07-08Amazonで詳しく見る 文豪怪談傑作選を、昭和→大正と時代を遡って読んできて、明治篇に至った。難しいのではないかと危惧していたが、仮名遣いが現代風に改められていることもあり、非常に読みやすい。...
View Article川上弘美「七夜物語」上・下
七夜物語(上)川上弘美 朝日新聞出版 2012-05-18Amazonで詳しく見る 母子家庭のさよは、父子家庭の仄田くんとともに学校に忍び込み、そこで大きなねずみに出会う。しゃべる巨大ねずみは、さよが読んだ本「七夜物語」に出てくるグリクレルそのものだった。夜の国の異変を正すため、さよと仄田くんは不思議な世界を冒険することになる。少年少女ファンタジー。...
View Article井上夢人「ラバー・ソウル」
ラバー・ソウル井上 夢人 講談社 2012-06-02Amazonで詳しく見る 病からルックスを損ない、外界との接触を最小限に保ってきた男は、ふとしたことから美しい女に夢中になり、やがて悲劇が…愛のサスペンス。 読んでいて気になったのが、男の独白(?)部分に容姿に関する似たような内容の繰り返しが多いこと。それ以外にも、同一の物事を違う人間の視点から繰り返し描写するので、同じことが何度も出てくる。...
View Article井上こみち「災害救助犬レイラ」
災害救助犬として訓練を受けたジャーマンシェパードのレイラと飼い主の絆を描くノンフィクション。世の中への扉 災害救助犬レイラ井上 こみち 講談社 2012-06-15Amazonで詳しく見る 本書の前半は東日本大震災の救助出動、後半はレイラと飼い主・村田氏の半生を紹介している。 小中学生向けなので、活字が大きくルビがふられているけれど、大人にもぜひ読んでもらいたい本だ。...
View Article三上延「ビブリア古書堂の事件手帖」
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)三上 延 アスキーメディアワークス 2011-03-25Amazonで詳しく見る 主人公は、ばーちゃんにぶたれてからショックで本が苦手になったナイーヴな男性。彼が職を探していたところ、ひょんなことから美女店主のいる古書店に就職が決まり…ほのぼのミステリ。...
View Article西原理恵子「生きる悪知恵」
生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント (文春新書 868)西原 理恵子 文藝春秋 2012-07-20Amazonで詳しく見る“一流私大卒、70社ほどアタックしたのに就職が決りません…”から、“…娘に似ている風俗嬢の写真を見たが、どうすれば?”まで、著者が真面目すぎる日本人にビシッとアドバイスしてくれる、お悩み相談集。...
View Article高橋愛子「夫婦は話し方しだいで9割うまくいく」
夫婦は話し方しだいで9割うまくいく高橋愛子 コスモトゥーワン 2012-02-23Amazonで詳しく見る 家庭の悩みをカウンセリングしてきた著者が、波風立たないコミュニケーション方法を具体的に伝授する本。 意志伝達のテンプレートまで用意されてて、至れり尽くせりの一冊。 同い年トモダチ夫婦で子供なしの私には用事のない本であったか…我々、普段から言いたい放題だからな…。...
View Article朱川湊人「箱庭旅団」
箱庭旅団朱川 湊人 PHP研究所 2012-06-08Amazonで詳しく見る 怪奇幻想にちょっぴりユーモアをまぶした短編(連作?)集。 私が好きなのは、ホラー作家が幽霊憑き物件に引っ越すも、意外な理由で退去する「ミッちゃんなんて、大キライ」。 へこんでいたサラリーマンが、ふとしたことから幸運を得る「さきのぞきそば」。 犬好きの心を冷やしてから、ほんのり暖める「クリスマスの犬」。...
View Article刈野ミカタ「ちがたり。」2・3
ちがたり。2 (MF文庫J)刈野ミカタ Yuyi メディアファクトリー 2010-12-21Amazonで詳しく見る 血を吸うことを厭う吸血鬼…という設定に惹かれて読み始めた1だったが、とくにどうという事件もなく淡々と終了、乗りかかった船だからと続刊を読んでみたのだが。...
View Article世界むかし話ドイツ
矢川澄子・訳ホルスト・レムケ・絵世界むかし話〈ドイツ〉ホルスト レムケ ほるぷ出版 1989-04Amazonで詳しく見る 世界昔話ドイツ編。 ドイツといえば、有名なグリム童話を思い浮かべるが、本書収録の話にはマイナーなものが多めかな? 前に読んだ同シリーズのイギリス編の方が、有名な話が多い気がした。...
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