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日日日「狂乱家族日記 壱冊目」

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怪異対策に携わる公務員の乱崎凰火は、ある日不遜な猫耳女に出会う。彼女を筆頭に、世界を滅ぼすかもしれない子供たちと同居することになった凰火の明日はどっちだ?! コメディ。

まず、主人公が27歳だというのに驚いた。中高生がメインのラノベ界では、えらいオッサンである(【家族の父親になる】という設定からして、主人公がある程度の年齢になるのは仕方ないところもある。これを若いままパパにすると、主人公が大学生の松智洋「パパのいうことを聞きなさい!」のようになるのだろう)。

さすがに作者がハイティーンなこともあってか、凰火には年齢相応の思考はないが、二十歳の凶華は(ステレオタイプではあれど)口が悪くて悪すぎてカタルシスがある(主人公に無理があるときついかな…と思ったら、主人公がじきに女の子に取って代わられ、裏方にまわった)。

姫宮の設定などは西尾維新っぽいけれど、キャラクター小説らしく軽快さがあって現代版オズみたいでもあり、今まで読んできた日日日作品四冊(ちーちゃん、うそつき、うさぎさんと本作)の中では一番楽しめた。

p.s.著者あとがきに言及のあった「神様家族」も読んでみたい。しかし、世の中物語が多すぎて読みきれないな。


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