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血を吸うことを厭う吸血鬼…という設定に惹かれて読み始めた1だったが、とくにどうという事件もなく淡々と終了、乗りかかった船だからと続刊を読んでみたのだが。
うーむ。2は頻繁に吸血鬼変化してしまうようになったヒロインをかばう主人公の前に、吸血鬼ハンターの美少女が立ちはだかる。が、やはり主人公のみモテモテ展開に寄り添うのみ、シリアスにはならない。
起きる事件がゆるい事件ばかりなので、あまり盛り上がらないまま3につづく。
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さて、完結巻である。吸血鬼イングリッド・ゲージエンド・エーヴィヒカイト(キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードみてー。「~じゃ」言葉でしゃべるし)が、ヒロイン冥利の身体を乗っ取る。
amazonの本作に対するレビューを見ると、「生徒会の一存」に似ているというが私はそちらを未読のため、判断保留。それより、斜に構えた主人公と彼にめろめろの美少女軍団、普段は封じられた吸血鬼というと「化物語」っぽく感じるな。「生徒会の一存」+「化物語」という感じかな。
駿河っぽいクーちゃんも「はがない」の星奈っぽい七月も元気に頑張ってはいるんだけど、シリーズ完結なのに多くの謎がうっちゃられたままで、なんとなくハッピーエンドになるのは大きなマイナスポイントだな。
あとがきでもいいから、知らない方が幸せだとまでいう秘密をぶっちゃけてほしかった。消化不良。
p.s.3巻のイラストはいつもに増してエロいので、電車等人目のあるところでは読まないこと推奨。股間ローションまみれとか、全裸少女の股間がピカーッと光ってたりとかで正視できないw
最終巻でも、「紅茶色」の瞳であるはずのヒロインが、群青色の目をしているのにはちょっと苦笑。