京極夏彦「虚実妖怪百物語 序」
虚実妖怪百物語 序 (怪BOOKS)京極 夏彦 KADOKAWA 2016-10-22Amazonで詳しく見る 魔人が再び日本滅亡を画策し、人心は荒廃していく中、立ち上がったのは雑誌「怪」メンバーら怪奇愛好家達と、妖怪だった?! 重厚な本ゆえシリアスなのか(*)と思いきや、パロでメタで、ぎっしりと業界内輪ネタも詰め込まれたコミカルな小説のだった。...
View Article洋介犬「外れたみんなの頭のネジ」1
外れたみんなの頭のネジ(1) (アース・スターコミックス)洋介犬 泰文堂 2016-11-12Amazonで詳しく見る いつもと違い、決定的に狂ってしまったような街。おかしいのは他人、それとも…少女ミサキは、いきなり現れた怪異べへりん(仮名)と共に、町の謎を探り始める。 奇妙な味わいで有名な作者が手がけるサイコホラーは、もはやヒロインすら信用できないディストピアぶり。...
View Article松山剛「タイムカプセル浪漫紀行」
タイムカプセル浪漫紀行 (メディアワークス文庫)松山 剛 KADOKAWA 2016-12-22Amazonで詳しく見る 考古学者だった父親が不正の疑いの渦中で変死し、絶望していた大学生の英一。そんな彼の前に病死したはずの少女・明日香が生前と変わらぬ姿で現れ、タイムカプセルを掘り出そうと誘うが…ハートフル・ストーリー。...
View Article2016年読書まとめ
2016年は幸いお仕事が豊富にあった(*)ことと、体調不良(更年期?)やら気力の減退やらで、ブログの更新頻度がめっきり少なくなってしまった。 2016年、一年間に読んだ本の冊数は…活字本295冊、漫画本321冊...
View Article読書感想が書けない。
最近、ほんとアタマの調子が悪くて良い文章が練れない。 これは一年くらいずっとそうで、ブログ開設以来ずっと続けてきた年度読書BESTも2015ver.にして初めて書くことができなかった。 文章を書くのは結晶性知能であり、老化の影響を受けにくいというが、いやはや。みなさまも若いうちに、とくに二、三十代にいろいろチャレンジしたいことをやっておいた方がよいと、老婆心ながら忠告させていただく。...
View Articleさかめがね「憂鬱くんとサキュバスさん」1
憂鬱くんとサキュバスさん 1 (ヤングジャンプコミックス)さかめがね 集英社 2016-09-16Amazonで詳しく見る ウツで苦しむ青年の前に現れたビキニ姿のサキュバス(淫魔)。共同生活を始める二人だが…?...
View Article鴻池剛「鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!」2
鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン! 2鴻池 剛 KADOKAWA 2016-12-31Amazonで詳しく見る 友人から保護猫を託され、不慣れながらも立派に育てた著者のもとに、新たなるネコがやってきた。新入り子猫と先住猫のパワフルなコミュニケーションも加わり、ネコ成分倍増の第二巻! リアル猫フォトも大幅増で猫好き至福の一冊だぞ♪ やや内容にふれるので、この先、未読の人は注意…...
View Article西澤保彦「悪魔を憐れむ」
悪魔を憐れむ西澤 保彦 幻冬舎 2016-11-23Amazonで詳しく見る タック&タカチシリーズ短編集。「無間呪縛」謎はまぁそうだろうなぁ、としか思えぬ真相だが、そこに至るまでのキャラの掛け合いは楽しかった。ネタバレ防止のため詳しくは書けないが、こういう特殊心情が絡んでくるミステリは個人的にニガテ。...
View Article傷物語Ⅲ 冷血篇
傷物語〈Ⅲ冷血篇〉 キャラバッジコレクション 全6種 各1個 1セット ついに完全体となったキスショットの行為に、衝撃を受ける暦。暦を助けようと健気に付き添う羽川だが、彼のセクハラは音声が付いて映像で見ると、映画館の観客全員がモジモジするほどにエゲツなかった。不死者同士の終わりのない死闘の末、暦の選んだ結末とは。...
View Article椎名誠「すばらしい黄金の暗闇世界」
すばらしい黄金の暗闇世界椎名 誠 ナショナル ジオグラフィック日経ナショナルジオグラフィック社 2016-06-10Amazonで詳しく見る シーナ的世界ウンチクめぐり。 いつも通りのシーナ節だがノーテンキなアホ話ばかりではなく、原発事故後を生きる作家ならではのエネルギー問題への苦言や、生き物としてのヒトの生き方・在り方など、深いテーマも語られている。...
View Article東野圭吾「恋のゴンドラ」
恋のゴンドラ東野 圭吾 実業之日本社 2016-11-01Amazonで詳しく見る あるスキー&スノボ場を舞台に繰り広げられる、三十路男女の恋愛模様連作集。 最初の短編を読み始めて、あっミステリーじゃなくて不倫ものか、失敗した…と思った。でもまあ、何か面白いことがあるかも、と読み進めたが、その判断は失敗だった。感性が、合わないなと思ったときに、素直に読むのをやめていれば良かったのだ。...
View Article平山夢明「華麗なる微狂いの世界」
華麗なる微狂いの世界平山 夢明 洋泉社 2016-11-24Amazonで詳しく見る 自殺未遂を繰り返す女、路上で襲われた女、裸族のアイドルなど、異様な体験をした人々に取材したノンフィクション。がっぷ獅子丸や岩井志麻子との対談も収録。 なぜだろう、体験者が稀有な出来事を語ってくれているのに、圧倒的に著者の相槌やレスポンスの方が面白いのは。著者が一番面白いのだから、著者一人勝ちではないか。...
View Article逆柱いみり「はたらくカッパ」
はたらくカッパ逆柱 いみり 青林工芸舎 2005-04Amazonで詳しく見る 奇病で働けない父親のために、就職面接に向かったアンヌはひょんなことからカッパの一群と旅をすることに。 ページを繰れば、見たことのない世界が広がっている。それなのに、どこか懐かしく感じられるのは、描き込みの多い絵柄のやわらかなタッチにあたたかみがあるからだろうか。...
View Articleウチヤマユージ「よろこびのうた」
よろこびのうた (イブニングKC)ウチヤマ ユージ 講談社 2016-07-22Amazonで詳しく見る 過去、日本で現実に起きた老夫婦心中事件からインスパイアされたマンガだという。 ネット上でよく宣伝を見かけるので読んでみた。この作者のマンガは初読だが、この作品に関して言うなら期待外れだった。...
View Articleリック・リオーダン「オリンポスの神々と七人の英雄 外伝 ヘルメスの杖」
ヘルメスの杖 (オリンポスの神々と7人の英雄 外伝)リック・リオーダン 金原瑞人 小林みき ほるぷ出版 2016-11-25Amazonで詳しく見る 外伝ゆえ、タレイアとルーク、パーシーとアナベスら、本編読者には懐かしい人々が目白押し。 本編よりゆるいかと思いきや、最初から命がけのミッション+運命の悲しみ、続いてユーモアをたっぷりまぶした魔法バトル。イカスね!...
View Article江口祐輔「本当に正しい鳥獣害対策Q&A」
本当に正しい鳥獣害対策Q&A: 被害の原因は「間違った知識」にあった!江口 祐輔 誠文堂新光社 2016-12-05Amazonで詳しく見る モグラは日光に当たると死ぬ? サルが撃たれそうなとき、猟師に手を合わせるのは本当か? その答えは本書にある。日本の野生動物の真実を紹介し、習性に合わせた対策方法を伝授してくれる実用書。...
View Article外薗昌也「鬼畜島」7
鬼畜島 7 (バンブーコミックス) Amazon 異様な風体と異能の力を持つ家族が支配する島、鬼畜島。外界と隔絶された島内では、凄惨な殺し合いが…ホラーサスペンス7巻。 高久についにモテ期がぁああっ?! マリさんの好みがわからない! そして、みんなのアイドル・カオルくんも、何やら色気づいてきた模様…?? 混沌として、展開が全く読めなくなってきたッ!...
View Article丸山政也「実話怪談 奇譚百物語」
実話怪談 奇譚百物語 (竹書房文庫)丸山 政也 竹書房 2017-01-28Amazonで詳しく見る デビュー作はイギリスが舞台、メディアファクトリー「死神は招くよ」でも海外怪談が目立った著者であったが、今回は百物語という掌編形式もあって、現代日本のネタ多め。...
View Article吉田悠軌「恐怖実話 怪の足跡」
恐怖実話 怪の足跡 (竹書房文庫)吉田 悠軌 竹書房 2017-01-28Amazonで詳しく見る 大手有名サークル「とうもろこしの会」、その発行誌「怪処」「一行怪談」などを購入していた私だが、本書もまた怪異にどっぷりつかれる一冊だった。...
View Article加藤一・編著「「超」怖い話 酉」
「超」怖い話 酉 (竹書房文庫)加藤 一 竹書房 2017-01-28Amazonで詳しく見る 実話怪談干支シリーズ。 最近読解力が弱まっているのかいくつかオチがよくわからなかったりもしたが、いつも通りには楽しめた。...
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