![]() | ヘルメスの杖 (オリンポスの神々と7人の英雄 外伝) リック・リオーダン 金原瑞人 小林みき ほるぷ出版 2016-11-25 Amazonで詳しく見る |
外伝ゆえ、タレイアとルーク、パーシーとアナベスら、本編読者には懐かしい人々が目白押し。
本編よりゆるいかと思いきや、最初から命がけのミッション+運命の悲しみ、続いてユーモアをたっぷりまぶした魔法バトル。イカスね!
ただ、大人の読者としてはマーサとジョージの対談はちと退屈だったかな(短いのですぐ読み終わるけど)。
本書でオドロキなのが、著者の息子にして、本シリーズの生誕のきっかけでもある、ヘイリー・リオーダンの作品が収録されていること。著者公認の二次創作かと思ったら、なんと新キャラクターのシリアスなストーリーで、シリーズの裏設定が出てきたりなんかするから、ファンはもう読むしかないのだ。
ティーンが書いたことを加味すれば良い出来といえる短編だが、慣れぬせいか少々文章が固く、バトルがもっさり。不死の敵はもっと絶望的に表現されていい。
本家である父親のユーモアや感情揺さぶり力はまだないようだ。これからののびしろに期待!