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傷物語Ⅲ 冷血篇

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傷物語〈Ⅲ冷血篇〉 キャラバッジコレクション 全6種 各1個 1セット
傷物語〈Ⅲ冷血篇〉 キャラバッジコレクション 全6種 各1個 1セット
 ついに完全体となったキスショットの行為に、衝撃を受ける暦。暦を助けようと健気に付き添う羽川だが、彼のセクハラは音声が付いて映像で見ると、映画館の観客全員がモジモジするほどにエゲツなかった。不死者同士の終わりのない死闘の末、暦の選んだ結末とは。


 映画館は8割の入りというところだった。つい二日前に封切られたのだから当然か、日曜日の午後イチにしては寂しい動員と言うべきか。

 待望していた、傷物語のシャフトによるアニメ映画化。三部作を見た上で言えば、やや残念な出来だったと言わざるを得ない。
 物語がまだプロローグのうちに、やたら眼球のどアップと、暦の炎上シーンばかりが繰り返されたⅠ。このⅠが、一番(使いまわしは別として)映像表現的に凝っていたかもしれない。

 物語的にバトルシーン多数で美味しかったⅡは、ここが見たいのに!というシーンがロングショットになり、よく見せてくれない不満があった(暦、覚悟のトランスフォームなど)。

 そしてⅢだが、作画崩壊とまではいかないものの、映像的に不満が残った。ラストバトルは映倫的に、ギリギリまでオシャレにグロく頑張ってくれたのだが、Ⅱのバトル描写を超える衝撃は感じられなかった。

 暦こんなにマッチョだったっけ、というのは吸血鬼化による変化かもしれんが、羽川さんはこんなブサイク(シャクレ)ではないはず!!!女神の如く神々しい羽川さんの描写には、京アニの「私、気になります」のヒロインくらいのまばゆい煌めきが欲しかった。

そして、原作ではうまくボカされていたが、映像で見てラスボスはキスショットではなく、忍野だということがバレる映画でもあった。怪異殺しを手玉にとり、手のひらで転がす人間。なんて恐ろしい黒幕だろうか。

 多忙でスケジュールがアレだったのかもしれないが、テレビアニメ版の化物語が良かっただけに、映画バージョンがトーンダウンしたのはとても残念だ。

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