岩井志麻子「現代百物語 不実」
現代百物語 不実 (角川ホラー文庫)岩井 志麻子 KADOKAWA 2017-06-17Amazonで詳しく見る 毎年恒例、サイコと心霊、嘘と真実が入り交じる怪奇の書。 印象に残ったものを下記に。「第五話 普通が怖い」途中までは怪談の定番パターンなのだが、オチが確かに怖い。「第十一話 先輩のハンバーグ」タイトルで予想はつくけれどエエ話や…。「第二十八話...
View Article郷内心瞳「うつろい百物語」
拝み屋異聞 うつろい百物語 (イカロスのこわい本)郷内 心瞳 イカロス出版 2017-06-26Amazonで詳しく見る 四季とともにうつろう怪異を百話そろえた百物語。一話の中に複数の怪異があるため、実質100話をこえている。 思わず見てみたくなる「第七話 花どくろ」、我慢強さに涙の「第十話 白いうなぎ」、可愛いと思ったら牙をむく「第十七話 墓人形」、こんなの見たら卒倒するよね「第五十話...
View Article読書まとめ・2017年6月の読書
めっきり読書量が減ってきたので、ずいぶん更新してなかったな、と。活字 月間19冊 今年累計106冊暗黒百物語 骸「忌」怖い話拝み屋怪談 来たるべき災禍怪談遺産怪談実話 終現世怪談 開かずの壺現世怪談 招かざる客錆びた太陽三鬼知らないと危ない!ズルい食品 ヤバい外食心霊の不思議な話九十九怪談 第十夜テレビでは流せない芸能界の怖い話...
View Article2017年7月の読書まとめ
まとめをまとめて更新するというていたらく。活字本7月読了23冊、今年累計129冊。上がれない二階あなたのその「忘れもの」コレで防げますいつか別れる。でもそれは今日ではない行ったり来たり僕の札束うつろい百物語終りなき夜に生まれつく怪談狩り 禍々しい家がん治療中の女性のためのLIFE&Beauty恐國百物語 恐怖箱 禍族紅 1現代百物語 不実怖すぎる実話怪談 怨嗟の章里山奇談実話コレクション...
View Article2017年8月の読書まとめ
活字本8月読了本は13冊。2日に1冊を割り込んだ。コミケ原稿があったせいと思われる。2017年累計読了本は142冊に。オレ、NO力者につき!奇想百物語紅城奇譚幻夜の侵入者ダイヤモンドは砕けない(映画ノベライズ)正しいコピペのすすめ丹野智文 笑顔で生きるテレビでは話せない芸能界の怖い話...
View Article2017年9月の読書まとめ
連日の更新でやっと、先月の読書ぶんまで記録できた。活字本月間読了本13冊と、交通事故に遭ったことと原稿仕事のダブルで読書量激減。年間読了本は通算155冊。相方は統合失調症女50歳からの100歳人生の生き方怪談四十九夜 鎮魂(再読)怪談手帖 遺言こんな男要らねェ!サイコパスストーリーから学ぶ 交通事故の示談金を受け取るまでその食べ物、偽物です!ためない生活「超」怖い話 鬼門なぜ夫は何もしないのか...
View Article朱川湊人「狐と鞭 知らぬ火文庫」
狐と韃 知らぬ火文庫朱川 湊人 光文社 2017-08-17Amazonで詳しく見る「日本霊異記」を翻案し、生き生きと紡がれた8作品を収録。 楽しい読み物だった。不思議好き、ファンタジー好きなら気に入る本ではないだろうか。不学にして原典を読んだことがないので、本書が素材をどのように調理しているかについては言及できないのだけれど。 淡々と話が進む内に、人の心の機微がたしかにあらわれていて素敵。...
View Article2017年10月の読書まとめ
復活下の何のと言って、結局ブログをサボりまくったのは病気のせい。月に二度発熱。もともと宿痾の扁桃炎とはいえ、ここまで頻回発熱するのは交通事故でカラダが弱っているからだろう。活字本など〜175冊イラスト六法 わかりやすい交通事故お坊さんがくれた拭いても拭いても涙がこぼれるお話夫がアスペルガーと思ったとき妻が読む本カサンドラ妻の体験記狐と鞭...
View Article黒木あるじ監修「怪談四十九夜 怖気」感想前編
怪談四十九夜 怖気 (竹書房文庫) 黒木 あるじ 竹書房 2017-10-28Amazonで詳しく見る シリーズ四十九夜、第三弾。・小田イ輔 流れるように滑らかな語り口で、読めばすいすいと怪異のもとへ運ばれてしまう(以前、黒木あるじ別名義かと編集者様に尋ねたら違った…邪推してスミマセン)。 悲しみと恐ろしさが同居する、「最後の望み」にしみじみ。・真白圭...
View Article黒木あるじ監修「怪談四十九夜 怖気」感想後編
怪談四十九夜 怖気 (竹書房文庫) 黒木 あるじ 竹書房 2017-10-28Amazonで詳しく見る・冨士玉女 怪異もながら、怪に慣れきった人々が奇妙で恐ろしい。「ドアポストから」真相(?)をシレッと話す大家さん怖すぎでしょ?!「旅のお守り」悲しいけれど、エエ話や…。・宇津呂鹿太郎...
View Articleエブリスタ編「ためしに怪談きいたら、やっぱり幽霊いるし怖すぎた。」
ためしに怪談きいたら、やっぱり幽霊いるし怖すぎた。 (竹書房文庫)エブリスタ 編 竹書房 2017-10-21Amazonで詳しく見る 小説投稿サイト・エブリスタに寄せられた怪談500話超から厳選された24話を収録。...
View Article戸神重明「怪談標本箱 生霊ノ左」
怪談標本箱 生霊ノ左 (竹書房文庫)戸神 重明竹書房 2017-10-28Amazonで詳しく見る 名作怪談「番町」関連のまえがきから始まる、生き物や著者の地元・群馬の話に特色ある怪談本である。 今回は失踪譚が目立ち、初めこそはまたか、と思うが読み進めるうち、繰り返される失踪の重みが畳み掛けるようで、ぞうっとするのだった。 印象的な話を下記に。...
View Article久田樹生「「超」恐い話 死人」
「超」怖い話 死人 (竹書房文庫)久田 樹生 竹書房 2017-10-28Amazonで詳しく見る なんと暗鬱な話ばかりが集まったことか…。...
View Articleしのはら史絵、寺井広樹「お化け屋敷で本当にあった怖い話」
お化け屋敷で本当にあった怖い話寺井広樹 しのはら史絵 TOブックス 2017-09-25Amazonで詳しく見る 遊園地や商業施設の、お化け屋敷関連の怪異に絞り込んだ一冊、 テーマ性からワンパターンかと思いきや、いい話から厭な話、王道の心霊ネタから神、妖かし、名状しがたいものや恐ろしいのは人間ネタなど、意外にもバラエティに富んだ話がそろっていて楽しめた。...
View Articleエブリスタ編「悪意怪談」
悪意怪談 (竹書房文庫)エブリスタ/編 竹書房 2017-11-21Amazonで詳しく見る エブリスタ発の文庫本、今回は心霊ではなくサイコネタ集。 相変わらず、カバー後ろのあらすじでネタを割ってしまうのが惜しい。なぜオチをそこでバラしてしまうのだろうか?...
View Article2017年11月の読書まとめ
活字本11月はコミティアで発行する同人誌のため、あまり読書時間とれず…今回、私は小説での参加はしておらず、イラスト一枚と校正や編集作業のみ。読書時間を削ってできた同人誌「HeNoVe」(サークル女医風呂)はコミックZINやメロンブックスに委託しているので、もしよかったら読んでみてー。 悪意怪談お化け屋敷で本当にあった怖い話怪談四十九夜 怖気怪談標本箱 生霊ノ左寄生虫との百年戦争死の貝スーパー図解...
View Article2017年12月の読書まとめ
気づけば2019年1月もずいぶん過ぎている、このタイミングで読書まとめ更新。以前は読書メーターでまとめていたんだけど、私の通信環境的には重くてねー。活字本 大江戸怪談どたんばたん 魂豆腐実話怪事記...
View Article平山夢明「大江戸怪談どたんばたん 魂豆腐」
大江戸怪談どたんばたん(土壇場譚) 魂豆腐 (講談社文庫)平山 夢明 講談社 2017-12-15Amazonで詳しく見る 竹書房「大江戸怪談草紙 井戸端婢子」からの作品も収録されているが、記憶の弱った私にはすべて新作のように楽しめた(*)。...
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