 | 怪談四十九夜 怖気 (竹書房文庫) 黒木 あるじ 竹書房 2017-10-28 Amazonで詳しく見る |
・冨士玉女
怪異もながら、怪に慣れきった人々が奇妙で恐ろしい。
「ドアポストから」真相（？）をシレッと話す大家さん怖すぎでしょ？！
「旅のお守り」悲しいけれど、エエ話や…。
・宇津呂鹿太郎
優れた怪談需要供給システム、怪談売買所の考案者でもある作家さん。
「自然の摂理」かわいいのち、困惑。人の道理とそれは異なるのだろう…。
・つくね乱蔵
ストーリー性高い怪談でリーダビリティばつぐん。
「見殺し」こうした、歴史の陰惨な残滓が全国に遺っているのかもしれない…。
・黒木あるじ
前著書あとがきで怪談から離れるとあり、日頃寂しく思っていたが、こうして新作（ですよね？）が読めるのはやはり嬉しい。
「分割」く、クレジット…手数料はコミなのでは？！
・我妻俊樹
磨き抜かれた言葉を紡ぎ、不条理怪談ジャンルを確立した作家さん。
「屋根に上る」ワケがわからないのに怖い。否、ワケがわからないから怖い！という未知の世界広がる。
余談だが、我妻作品に出てくる人ならざるモノの不可思議な言語（ほら、GANTZの星人の様な…）が大好きなので、今回も楽しかった。