Quantcast
Channel: 読書日記PNU屋
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2027

エブリスタ編「ためしに怪談きいたら、やっぱり幽霊いるし怖すぎた。」

$
0
0

ためしに怪談きいたら、やっぱり幽霊いるし怖すぎた。 (竹書房文庫)ためしに怪談きいたら、やっぱり幽霊いるし怖すぎた。 (竹書房文庫)
エブリスタ 編

竹書房 2017-10-21


Amazonで詳しく見る

 小説投稿サイト・エブリスタに寄せられた怪談500話超から厳選された24話を収録。

 ラノベ調の表紙カバー画と、これまたラノベ調のタイトルがかわいい。ところが、本書はカバー後ろの内容説明で、肝心のオチをけっこう書いちゃっているのだ。本文を読む前に、カバー後ろの文を読まないことをオススメする。

 印象に残ったものを下記に。 怪異は良くても冗長なものより、ありふれていてもこなれたものの方がスーッと読めて良かったかな?

松本エムザ「両手がおぼえている」
 これはネタバレされているうちの一遍。展開はベタだがあっけらかんとしたグロぶりが好み。
「こっちを見ている」
 いいな、と思ったら同じ著者の作だった。定石通りではあるが非常に読みやすく、ムダを省いた的確な描写で状況がわかりやすい。こうした、短くて辻斬りのような怪談っていいよね。

ガラクタイチ「封印されたエレベーター」
 寝た子を起こした瞬間の焦りが伝わってきて面白い。謎がナゾのままなのも余韻が残る。

midori「口笛」
 臨場感があり、耳元で口笛が聞こえてきそうなほど描写がリアルだった。

三石メガネ「友達が事故物件に住んだ時の話」 
 これもネタバレされている話の一つ。よどみない展開、流れるような語り口が素敵で、読者を不安にさせるオチも良かった。



Viewing all articles
Browse latest Browse all 2027

Trending Articles