加藤一 編著「恐怖箱 心霊外科」
超1出身者に、新たな書き手も迎えて送られる病院怪談アンソロジー。 タイトルから、外科に限局した怪談なのか?と思いきや、病院のみならず、保健室や通院中の人の怪談まで幅広く収録されていた。...
View Article松村進吉・丸山政也・鳴崎朝寝「エモ怖」
私は流行り言葉に疎くて【エモい】の意味が分からず、ググってみたところ『なんともいえないすてきな感情に揺さぶられる』ことを指すようだ。...
View Article2020年12月の読書まとめ
活字本 最盛期の1/4ほどしか読めなかった。ほとんど怪談と、医療関連書ばかり…どちらも仕事関係だな。あたいと他の愛うっかりやりがちな新型コロナ感染対策の間違い15エモ怖拝み屋備忘録 怪談腹切り仏恐怖箱 心霊外科こどもホスピスの奇跡罪人の選択続 家族のあしあと第五脳釘怪談誰が命を救うのか聴診器でからだを診る弔い怪談...
View Articleしのはら史絵「弔い怪談 葬歌」
数々の著作ある著者の、竹書房からの初の怪談集。 通常、体験者から取材するとき作家は突き放した見方をすることが多いが(★)、本書は体験者への共感に満ちており、著書の優しさを感じた。目の前で著者から語られているかのように、情緒あふれる一冊だ。...
View Articleつくね乱蔵「恐怖箱 厭熟」
胃の腑にズシっとくる、イヤな話を追求し続ける著者の新作。 後味の悪いえぐい話の中に、ちらほらとスカッとする勧善懲悪談がmixされていて、心にくい配置。...
View Article朱雀門出「第五脳釘怪談」
奇想極まる怪談集。 第五なのは、紙の本で1と2、電子書籍で3と4が出ているからだとか。 めくるめく奇奇怪怪な世界が楽しめる。私的お気に入りを下記に。五 呼ばれる/先例なく新しい、理不尽極まりない怪異だ。十 墓を指さす/その家しか知らないタブーは、なんとも言えぬ恐ろしさ。十二 奇祭 おさおさん/見てみたく…ならない怖い奇祭である。十五 誰かが乗っている/かわいい!十九...
View Article2021年1月の読書まとめ
いつも1日に更新するはずが、風邪をひいたりなんだりでこんな日付になってしまった。実は仕事がはかどらなすぎてブログどころではないのだけれど、ルーティンなので更新してみよう。 活字本 20冊。アルルカンと道化師異界怪談 生闇いのち楽しむ、人生キッチン疫病2020エンド・オブ・ライフ怪談忌中録 煙仏怪談最恐戦2020今日からできる!暮らしの感染対策バイブル恐怖箱 厭熱現代怪談 地獄めぐり...
View Article2021年2月の読書まとめ
まだトシのわりに老眼は出ていないのだけど、仕事やら体力低下やらで、20代のころの読書量(年間活字本480冊超)は無理だとわかった。誰と競うわけでもなし、マイペースで読んでいくしかないな。読みたい本は、星の数ほどもあるのだけれど。 活字本16冊 今年累計36冊...
View Article神沼三平太「実話怪談 吐気草」
バッドエンドな恐ろしさのみを詰め込んだシリーズ、最新作! 毎度、このシリーズは人の業がおぞましく、読むと胃がず〜んと重くなるよ!! 特に印象に残ったお話を下記に。...
View Article籠三蔵「現代雨月物語 物忌異談」
あやかしたちの息遣いが感じられるような、実話怪談第二弾。 ここまで魔物、妖怪が跳梁跋扈する怪談書はなかなか珍しいのではなかろうか。かくいう私も十年近く業界の末席に名を連ねてはいるが、いわゆるユーレイ出たァ!という心霊譚が圧倒的に多く、妖魔の話にはほとんど逢うことがない。...
View Article成毛眞「バズる書き方 書く力が、人もお金も引き寄せる」
バズる書き方 書く力が、人もお金も引き寄せる (SB新書)Amazon(アマゾン)891円 なんとも、ストレートなタイトルの本である。なぜこの本を手に取ったのか、それはアタイだってバズりたいのよ!という一心なのだ。 文筆業界の末席に10年ちょっと存在し続けている私のこと、本書に記載された文章上のお約束や校正のアレコレは既知のことが多かったかな(生業なのだから、知らないと不味いわな)。...
View Article田辺青蛙「大阪怪談」
大阪怪談 (竹書房怪談文庫)Amazon(アマゾン)748円 伝説・伝承を丁寧に掘り起こし、現代怪談も織り交ぜながら紡がれる、ご当地怪談・大阪編。 文化的にそうなのだろうか、著者の視点のあたたかさなのか、ほっこりするハートウォーミングな怪談多めかも。...
View Article高田公太 編著「青森怪談 弘前乃怪」
青森怪談 弘前乃怪 (竹書房怪談文庫)Amazon(アマゾン)673円 青森怪談を多々発表する著者が、パワフルな同志を集めて打ち出したご当地怪談青森編。 本書はすごい。そして、ずるい。なぜなら、生き生きとした津軽ことばに引き込まれてしまうからである。なんと情緒漂うすてきな方言だろうか。 気候が厳しいところだからこそ、住む人の人情が際立つように感じられた。...
View Article2021年3月の読書まとめ
3月はどういうわけか割と本を読んでいたようだ。だが、4月は恐怖の出張月間なので、また読書量が激減だろうなぁ。 そろそろ、年齢のせいか紙の重みが辛くなってきた。電子書籍に移行すべきなのかもしれない。電子は電子で、デジタル画面による目の疲れという問題があるのだけれど。活字本26冊 怪談多め〜。青森怪談 弘前乃怪悪魔の夜鳴きそばアフターコロナの生存戦略ヴンダーカンマー大阪怪談鬼怪談...
View Article加藤一 編著「鬼怪談 現代実話異録」
鬼怪談 現代実話異録 (竹書房怪談文庫)Amazon(アマゾン)748円 鬼にまつわる怪談を、新人からベテランまでが語り尽くす一冊。 いわゆる鬼から、そういえばこれも鬼?!と驚かされる存在まで、バラエティに富む怪異が詰まっている。 私的お気に入りを下記に。鬼石 ええ話や…。受け継ぐ...
View Article2021年4月の読書まとめ
まいったまいった、いよいよ体力的に本が読めなくなってきた。両手で本を保持し、目の前に掲げ持つということができないのである。 少し読むと疲れてしまい、文庫本であっても指や手首に痛みを覚えるのだ。 電子書籍なら寝転んで読めるが、こちらは光が目に厳しい。全く困ったものだ。活字本...
View Article真白圭「実話怪事記 怨み禍」
実話怪事記 怨み禍 (竹書房怪談文庫)Amazon(アマゾン)748円 普遍的な日本の日常から、ワールドワイドな妖怪(UMA?)談まで幅広く収録する怪談集。 特筆すべきは時代をうつしとるコロナ怪談。コロナ禍ならではの怪異が記録されており、興味深い。オカルト世界も新しい生活様式に従っているかのようだ。 私的お気に入りを下記に。ソーシャル...
View Article2021年5月の読書まとめ
画像は通りすがりのクマ。活字本月読27冊。冊数微増は、出張遠征に単行本を持参した成果か。それにしても、怪談とドキュメンタリーと健康ウンチク本ばかりだ。あなたはどのタイプ?その不調、栄養不足が原因です医師が教える内臓疲労回復「忌」怖い話 大祥記「エビデンス」の落とし穴オトナ女子は見逃さない!不調を知らせるカラダサイン図鑑怪談天中殺 占い師の怖い話怪談聖 あやしかいわ家族遺棄社会凶鳴怪談...
View Article松山剛「僕の愛したジークフリーデ 第1部 光なき騎士の物語」
僕の愛したジークフリーデ 第1部 光なき騎士の物語 (電撃文庫)Amazon(アマゾン)624円 まだ見ぬ魔術を求めて旅する「僕」ことオットーは、視力を奪われた凄腕の美少女剣士に出会う。彼女、ジークフリーデは何やら訳ありで…? 剣と魔術、愛憎ほとばしり飛び交うハイファンタジー。...
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