超1出身者に、新たな書き手も迎えて送られる病院怪談アンソロジー。
タイトルから、外科に限局した怪談なのか?と思いきや、病院のみならず、保健室や通院中の人の怪談まで幅広く収録されていた。
印象に残った怪談を下記に。
カーテン/怪異よりもひとの反応が悍ましさ覚える一編。
ロシアンごみ箱/お茶目な怪異…なのかも??
流行怪/我が身に起きたらと思うと、グロすぎる…!
かれらのことー奇譚ルポルタージュ/引き込まれる謎。解かれないことで、一層余韻を残す。
ぼっかけてくる/稀有な才能かもしれない…。
痺れ/妙に納得してしまう、因果。
なれはて/呪いの迫力たるや!
巣くう/どうなってしまうのか、ハラハラしてしまった。
ファントム・ペイン/本書と同時発売の怪談四十九夜・断末魔収録の拙作と共通項があって興味深い。「幻の左」も併せて是非(宣伝)。