鬼にまつわる怪談を、新人からベテランまでが語り尽くす一冊。
いわゆる鬼から、そういえばこれも鬼?!と驚かされる存在まで、バラエティに富む怪異が詰まっている。
私的お気に入りを下記に。
鬼石 ええ話や…。
受け継ぐ 悲しくもおぞましい、人の業よ。地獄の刑罰にこれと同じものがあった記憶が…現世の沙汰ではないなぁ。
それは本当に鬼なのか? タイトルでネタバレもったいない。悪魔のような存在が恐ろしい。
夜の県道 意外な内容だが、これもたしかに鬼の話である!
色鬼の思い出 承諾したら…どうなっていたのだろうか、気になる。
かくれんぼ 解かれた謎が、さらに不安を引き寄せてスリリング。
魚の餌 名状しがたい不安にどっぷりと包み込まれる。
鬼女 サロメ…!!
鬼の子 人と、人ならざるものの関係。なんとも物悲しい。