![]() | 頭にくる虫のはなし―ヒトの脳を冒す寄生虫がいる 西村 謙一 技報堂出版 1991-07 Amazonで詳しく見る |
ヒトの中枢神経系に寄生する虫たちの発見経緯や生活史、治療法などを紹介していく書。著者は神経系の専門家。
椎名誠のエッセイ「ガス燈酒場によろしく」で紹介されていたので読んでみた。芋蔓式読書だね。
やわらかいタイトルから想像するより、教科書的というか固めの、学術的内容である(読みにくくはないけれど)。
かつて私は[熱帯医学・寄生虫学]の抗議で一通り学んでいるため知っていることのおさらいが多かったが、頭にくることに絞っているため、興味深い切り口を楽しめた(というか、戦慄した)。
唐沢俊一の本でも紹介された恐怖の芽殖孤虫や、眼球内に侵入する犬蛔虫など、読めば恐怖すること請け合い。