![]() | 瞬殺怪談(刃) [ 平山夢明 ] 702円 楽天 |
「ギコギコ」実にこの著者らしい、比類なき不条理感満載な一作。
「横入り」トイレネタとしてはオーソドックスなのだけれども、私も似たような経験(由里さんとは逆に、開いたらいなかった)があるので、奇妙な親近感を抱いた。
「映画と夢」怪異が空間に焼き付けられた現象の記録だとしたら、こんなこともあり得るのかもしれない…。
「二週間」知らせたかった、のだろうか。
「審判」これも、いわゆる死神の一種なのだろうか。
「敵」サイコ&偶然かもしれないが、そこに意味とつながりを見いだすのが人情だろう。
「浄霊」理路整然としているけれど、これもまた、とてつもなく不条理!
「誕生会」ひっ、変態…!!
「四十七歳」過去が追ってくる話は逃げられない感が強くて怖い。
「予備校の妖精」引用された人物を知らなくて、思わず画像検索でググってしまった。
「黒眼鏡」いったい、怪異は何を求めていたのだろう…?
「柔道場」ずっとそこにいるのは、恨んで呪っているのか、それとも見守っているのか…。
「避難訓練」体験者がとてもかわいそう…理不尽だから恐ろしい。
「見捨てる」自分が信じられなくなるか、本話のように自分以外全て変わってしまうか、そんな
怪談が最恐だと思う。
「舞台照明」熱気がそうさせるのだろうか?