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洋介犬「実話ホラー 黒い思ひ出」

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実話ホラー 黒い思ひ出 (だいわ文庫 I 325-1)実話ホラー 黒い思ひ出 (だいわ文庫 I 325-1)
洋介犬

大和書房 2016-07-09

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 怪奇漫画サイトで有名な著者の、初の怪談活字本!

 

 いわゆる普通の怪談本と異なるのは、話の冒頭にまとめ(梗概)が付いているところ。ただ、個人的にはこれはネタバレになってしまい、もったいないと思う。読んだときの新鮮なサプライズを減衰させぬよう、いきなり本文でも良いのではないかしら。

 

 私のお気に入りを下記に。

 

「底に、そこに……」パターン的にはよくあるタイプかもしれないが、〈そこにあるもの〉がじっとりと怖かった!

 

「離れ影ひとつ」非常に映像的に映える怪異で、マンガでも見てみたくなった。

 

「エンディング・ノイズ」漫画家にとって最も恐ろしい(かもしれない)ことが、古都ならではのテイストで起きる…その妙に感心しきり。

 

「ネクスト・フェイドイン」ああこれは怖いわ。漏らしちゃってもしょうがないと思う。

 

「俺は知ラナイ」俺TUEEEーーーー!になる展開が、不思議やらどこかユーモラスやらで楽しかった。

 

「手のひらで鳴く」こんな悪夢的な光景は、読み物としては魅力的すぎる!(実際には遭いたくないが)

 

「白女立つ」私も階段を収集していると、全身真っ白な人の目撃談をちらほら聞くのだけれど、ここまで純粋に邪悪な者は寡聞にして知らず、惹きつけられた。

 

「天井の女」言葉遣いが丁寧で、なんだかほっこりした!!!


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