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平山夢明・監修「FKB 恐怖女子会 不祥の水」感想

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恐怖 女子会 (竹書房ホラー文庫)恐怖 女子会 (竹書房ホラー文庫)
神薫 花房観音ほか

竹書房 2013-04-27


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 実はわたくし、「恐怖女子会」なる文庫に参加させていただきました!
 現実には女友達がほとんどいにゃあで亭主の男友達とばかり酒をくらってるわたくしですもの、これが人生・初・女子会ですわ! (うんと昔に医学部女子だけ飲み会があったけれど、そのときにはまだ「女子会」なる言葉はなかった…)


 まずは私です。ほとんどの話は、静岡のライブハウスUHUさん&騒弦さんで仕入れています。みなさま、怖いこと無い?と尋ねまくる怪しい女に貴重なお話を下さって感謝しております。さらなるネタがありましたらぜひぜひお願いいたします。

 明神ちさと あの高名な文壇BAR…閉店前に一度伺ってみたかった…のお方です。平山ファンならば、うおお、あの作品で言及されたあのお方か!とピンとくること請け合いでしょう。
 細やかな筆致、状況を暗がりから浮かび上がらせるかのような端正な描写が素敵。
 「失われた輪」「湯冷めの橋」の魅力的な異形がすごく私好みでした。

 田房永子 こちらからはサイコ譚になりますね。
 しまんこ姐さんの「あの女」男バージョンのような、異常な虚言癖を持つ男…大迷惑で不気味なのに、どこか憎めないかわいらしさが同居する、不思議なパーソナリティ「五億円稼ぐ男」が面白いです。

 花房観音 心霊あり、サイコありとバラエティに富むお話がいっぱい。
 男たちにバラまく「あげまん女」が物悲しくて、寂しくて、余韻嫋々。彼女は果たして、幸福だったんでしょうか。

  
 みなさまも、ぜひ本書で女性ならではの感性に触れてみてくださいませね。




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