![]() | 潜伏者 折原 一 文藝春秋 2012-12-07 Amazonで詳しく見る |
埼玉で連発した幼女誘拐事件。容疑者が逮捕されてからも幼女たちは結局見つからなかった…今、犯人と目された男の出所を前にして、ノンフィクション作家が事件を調べ始める。潜伏サスペンス。
どんでん返しが必ずあると予想されて読まれるのって、作者的にけっこうきついのではないか、なんて思う今日このごろ。今回もサプライズといえばサプライズなのだけれど、なんとなくこうじゃないかな~と予想したことが当たっていたりで、あまり大きな衝撃はなかったかも。
しかし、あの事件をネタにはしない方が良かったのじゃないかしら。凄惨な迫力は生じたけれど、思い出して暗い気分になってしまった。
p.s.主人公(?)は、とある短編新人賞の下読み委員をしているので、この下りは作家志望の人には興味深いかもね。落選作の行方もわかるし(まあ、あくまでこれは小説であるが…)