流星群と共に散った星乃の運命を変えるため、タイムリープした平野大地。しかし、敵は思わぬところに潜んでいて…?!人気シリーズ第五弾。
あまりに意外な(よく考れば当然かもなのだけど、意識の盲点から)妨害に驚きを隠せなかった。この物語は一巻から全く展開が読めず、今後もどうなるかわからない、予想を許さない凄さがある。ファンがあれこれ展開予想しても、次巻で軽々と予想を超えてくるだろうことが容易に想像できる。
ヘビーな内容の本作だが、今回ようやくデレてきてくれる、子犬のようにピュアなヒロインが可愛すぎる。今まで、大地クンがどんなに拒絶されても心を砕いて面倒を見てくれたから、やっとだぞ…なのにオマエどうしちゃったんだよ!!と、やきもきすること請け合いだ。
感想を書くのに時間がかかってしまったのは、心に痛い本だったから。私は小学生のころの夢を、さほど努力もしないままに諦めてしまった(★)。だから、主人公の大地クンの心境が切々と迫ってきて、しんどかったのである。主人公まぶしすぎだろ…夢を諦めてもそれなりに生きていけるけど、チャレンジできるならした方が絶対に良いよな…。
(★)一桁年齢のころはマンガ家になりたいと思っていた私。
コマ割りのセンスが無いのと、背景が絶望的に描けないので諦めたが。
今は私のようなどシロウトでもウェブでマンガを垂れ流せるいい時代である。