ふたり怪談(とシリーズ銘記はされてないけど)久々に登場!
前半は同著者である岩井志麻子「現代百物語」(角川文庫)の趣でサイコから心霊まで、バラエティに富んだ味わいが楽しめる。
お気に入りは下記に。
夢の話/心が体に与える影響?!なんとも不気味だ。
事故物件/こんな事故物件なら素敵…かも??
目から鱗ではなく/これも不気味…。
チヒロさん/現代の魔女かな…??
後半の徳光パートは不可思議ながらも、著者の人柄なのかどこかあたたかみを感じさせる怪談が続く。語り手の体験がいくら悲惨であろうとも、突き放した視点で淡々と恐ろしい内容を綴る岩井パートと好対照ではないか(←個人の感想です)。
印象的な話を下記に。
記憶/幼い頃の記憶はファンタジー。もし、逃げ切れなかったらどうなっていたのだろうか。
風子さんの家/逆キルケーのようで切なく物悲しい。
代々/彼氏、強し!