えっ!コレ「このミス」海外部門1位ってマジ?!かくいう私も2015の海外翻訳小説はコレしか読んでいないんだけどさー。
![]() | スキン・コレクター ジェフリー ディーヴァー Jeffery Deaver 文藝春秋 2015-10-17 Amazonで詳しく見る |
ウォッチメイカーの訃報に黄昏るライムのもとへ、毒を混ぜた刺青で連続殺人を行う「スキン・コレクター」事件の捜査依頼が来る。殺人の目的はいったい?サスペンス・ミステリー。
国内作家で言うと折原一がそうだけれど、〈ドンデン返しがあるとわかって読まれる〉ミステリー作家は楽じゃないんだろうな、と想像する。
本書「スキン・コレクター」は、ドンデンを期待されるあまりか、サプライズ至上主義な構成となっている。確かに〈途中まで描いていた推理が覆される〉のだが、なんというのかな…沙プライスあれこそすれ、そのドンデンの裏返った側が好みじゃなかったというか…。
ともあれ、あの事件をレッド・ヘリングに徹させたのはスゴイ思いきりだね!
個人的にはウォッチメイカーが好みでないので、彼とのやり取りにはあまり萌えなかった。じゃあなんでライム・シリーズを読んでいるのかというと、ライムとサックスの仲がどうなるのか。私の興味はその一点にしかない。恋愛に関しては、ほぼ進展のない回であった。