 | 機動執事 ―とある軍事ロボットの再就職― (電撃文庫) 松山剛 ユメのオワリ KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2015-12-10 Amazonで詳しく見る |
元軍事ロボットだったベルは、戦死した上司の遺言により、遺児であるリーゼロッテ嬢を執事としてお守りすることに。ところがリーゼ嬢は反戦思想の持ち主でアブナい奴らから狙われちゃうし、最近ベルに対しておかしな態度をとり…？！
ラブコメとロボットアクションの融合。レーベルは電撃だが、これ少女向けでもイケると女性読者の私などは思う。
イケメン執事（しかも高性能ロボ）と、優秀だけれど恋愛偏差値ゼロのお嬢様だもの、かつて森博嗣の生みだした高性能ロボット・ロイディが欲しかった私としては、リーゼいいなーうらやましいなーと身悶え。ていうかヴィクトリアでもいいから欲しいな。
そしておせっかいなフローラのあさってなアドバイスで、あられもなく迷走していくリーゼ嬢。わー可愛いけどこっぱずかしすぎるー！！と、裏表紙カバーイラストのように、読者もごろんごろんと悶え転ぶこと請け合いなのでありました。
せつなさに定評ある著者らしく、クライマックスには痛々しい描写もあれど、読後感はさっぱりさわやか。
和田慎二「忍者飛翔」のように、一途なガーディアンとツンデレお嬢様の恋が好きなら、見逃せない一冊だ。