 | ブラックリストの私 桜井 美穂 安田 弘之 WAVE出版 2000-07 Amazonで詳しく見る |
ＯＬになったばかりのミホは、新たに入手したクレカを便利に使っていたが、その額が徐々に大きくなっていき…一人の若い女性がクレジット会社のブラックリスト入りするまでが、独白のようにつづられていく。
現代でも通じる内容の本書だが、刊行はなんと2000年。支払がふくらんでいくリボ払いの恐怖を早くから訴えていたのだ。
安田弘之による挿画が数ページごとにふんだんに入っているのだが、これが最初は可愛く、多重債務で心を病みかけたときは恐ろしくて、とても良かった。
なぜこんな昔の本を読んだかというと、自分も買い物依存かなぁと思っているから。フリマやオークションで、数百円の雑誌付録やガチャガチャのフィギュアをワンサカ買ってしまうのである。これで数十万円のブランドものに手を出していたら、この本のようになっているかもしれない…と思った。
著者略歴を見ると、本書は自伝的ノンフィクションなのかしら。