![]() | 死体は悩む―多発する猟奇殺人事件の真実 (角川oneテーマ21) 上野 正彦 角川書店 2007-09 Amazonで詳しく見る |
数万体の遺体を検死してきた著者が、わかりやすく法医学を語る一冊。
「死体は語る」から著者の本を何冊か読んできた私のような読者には、新規情報はあまりなかったかも。なんといえばいいのか、入門書としては系統だっておらずつまみ食いであるし、今までの既刊のまとめ(老人孤独死や、法医学者が読み取る遺体の証言、著者が発見した溺死の痕跡など。ただし、腹上死はなし)的な本といえるだろうか。
新書ゆえページ数が少な目なので、法医学のクラッシックなトピックスをざっと読みたい、現実の事件における法医学の重要性を一目で知りたい向きにはおすすめだろう。