![]() | まったなし 畠中 恵 文藝春秋 2015-06-12 Amazonで詳しく見る |
ちょっぴりおとぼけな麻之助が主人公の「まんまこと」シリーズ、もう5作目だそう。
今回は時代ものらしい、ゆるりとしたサスペンスミステリで、まったり楽しめた。
表題作は、真相こそは肩すかしなものの、麻之助のあいかわらずなキャラクターが微笑ましい。
「子犬と嫁と小火」真犯人像は現代にも通じるのでは。お安がいいキャラすぎて期待大。
「運命の出会い」この著者にときどきあるオカルトもの。だが、それがいい!!麻之助の逃避行に、手に汗握る。
「親には向かぬ」お虎がいい女だ!お安といい、いい女たちに比べて男たちは少し元気がないか。ラストはお安がもっていったと思ったら、全てをシメたのはふにだったとは!
「縁、三つ」白無垢の染みから始まる女のバトル。真相はやるせない。
「昔から来た文」清十郎の過去が祟る!落ち着くところに落ち着いて、いやぁ良かった。次こそは麻之助の番だねきっと!!