こわい絵本を読む、と題して「こわい絵本」掲載の絵本を読みまくろうという企画。
![]() | かちかちやま (むかしむかし絵本 12) 松谷 みよ子 瀬川 康男 ポプラ社 1967-10 Amazonで詳しく見る |
みなさんご存知かちかちやま!!
なーんと私が生まれる前に出版された本ですたい(驚き)!
おばあさんがたぬきにブチ殺されてしまう凄惨な内容なれど、ほんわかしたムードの絵とリズム感の良い語りでホイサッサと読み終えてしまう。
語りがアニメ「日本昔ばなし」の口調で再現されてしまうのはなぜだ?
著者は民話考をものした方だけあって、婆汁残酷バージョンへの考察と幼い読者への配慮が素敵。しかし、前半と後半が、元は別の話だったとは知らなんだわー。
![]() | 日本昔ばなし 三まいのおふだ おざわ としお かないだ えつこ くもん出版 2007-07 Amazonで詳しく見る |
お寺の小僧さんがやまんばに襲われ、和尚さんからもらったお札でしのいで逃げる呪的逃走もの。
お、これは和尚さんがぱくっとヤマンバニズムしちゃうバージョンじゃないのねー。
この、三つのアイテムでマモノから逃げるストーリーは世界各国の民話で見られるんだけど、ほんとにそんなことがかつてあったのか、ニンゲンの想像力は住む場所が違えど似通ってくるのか、どっちなんだろーってたぶん後者だよね(ちっ、現実つまんねーの)。
現代的でおしゃれなイラストがすばらしい。ものすごいセンスと思ったら、他の本で挿絵の賞獲られてる方なのね。超上手いわ。