![]() | ガソリン生活 伊坂 幸太郎 朝日新聞出版 2013-03-07 Amazonで詳しく見る |
車が、しゃべる?? 実は車たちは、ご主人様一家を深く慕いながらも、車同士で情報交換していたのだ…現代のファンタジー。
いいなあ、このひょうひょうとした感じがなんともいいね。車が仲良く駐車場でおしゃべりなんて、童話か絵本か!と思ったけれど、読み進めれば「マリアビートル」(#1)の王子クラスのワルモノも出てきたりしてスリリング。
ちょっと物事が何もかも都合良すぎな気がしないでもないが、バタバタとドミノが倒れていくような、パズルのピースがカチっとはまるようなカタルシスある展開・構成はこの著者ならではで、ファンなら存分に楽しめるだろう。
そしてラスト、読者をやきもきさせるところは「ゴールデンスランバー」(#2)以来の快感だった。だから、伊坂幸太郎を読むのはやめられない。
(#1)伊坂最高傑作と個人的に思っている作品。ゴールデンスランバー (新潮文庫)

感想ははてなの旧日記だった。いや、内容はけっこう「逃亡者」なんだけど…だけど…はらはらできて、面白いんだなあ。
(#2)殺し屋たちの物語「グラスホッパー」続編。感想はこちら。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-10704692466.html