![]() | 怪獣文藝 (幽ブックス) 赤坂 憲雄 天野 行雄 菊地 秀行 黒 史郎 黒木 あるじ 小島 水青 佐野 史郎 雀野 日名子 樋口 真嗣 牧野 修 松村 進吉 山下 昇平 山田 正紀 夢枕 獏 吉村 萬壱 東 雅夫 メディアファクトリー 2013-03-15 Amazonで詳しく見る |
まるごと一冊、怪獣!!!な本。レトロな装丁がとても素敵。
黒史郎+山下昇平「怪獣地獄」地獄が楽しく思えてくる怪作!
松村進吉+天野行雄「さなぎのゆめ」おどろおどろしくも物悲しい。
菊地秀行「怪獣都市」老いた女優の記憶に秘められていたのは…ラストにホロリ。
牧野修「穢い國から」バイトで食いつなぐ男を待ち受ける運命。描写がとんでもなく気持ち悪くて(ホラーとしてはいい意味で!)ゾクゾクする。
佐野史郎「ナミ」神話が現実に…まさか●ト●ルーものが絡んでくるとは思わなんだ。
「大怪獣対談Part1」怪獣は好きだがろくに映画を見ていない私には未見の作品ばかり…怪獣映画の
民俗学的裏打ちがすごい。
黒木あるじ「みちのく怪獣探訪録」東北怪獣名所ガイド。含蓄深く、とくにとうほぐならではの成田亨論は面白く読んだ。
山田正紀「松井清衛門、推参つかまつる」まさかの時代物!そして●●ビ!!でも、ちゃんと怪獣!ああ、面白かった。
雀野日名子「中古獣カラゴラン」ポップな出だしながら、本格ホラーだった。怖い話である…。
小島水青「火戸町上空の決戦」シュールかつ悲しいお話。
吉村萬壱「別の存在」ある日、赤い怪物が増殖し、日常は破壊される…もともと好きな作家さんなので、新作が読めて嬉しい。せつなくてグロくてどこか美しく、たまらない逸品。
「大怪獣対談Part2」やはり怪獣映画は見ておかなきゃだなあ!と思った次第。
案外怪獣たちは奥ゆかしくて堂々と出てこなかったりするけれど、そこがまた味わい深い。作品の配列が絶妙で大いに楽しめた。
続編があれば、ぜひ「MM9」の山本弘、「笑う怪獣」の西澤康彦+喜国雅彦タッグをお願いします!!