![]() | FKB実話怪談覚書 有毒花 (竹書房ホラー文庫) 我妻 俊樹 竹書房 2013-02-28 Amazonで詳しく見る |
美しい言葉で紡がれる怪談集、「忌之刻」に続く第二弾である。
文章が必要十分というのか、贅肉がなくて読みやすい。ここにはこれしかないという言葉をピシピシと選択したかのようだ。とくに素晴らしいのは人外の言葉を記すときの不気味さ。
私のお気に入りを下記に。
「いぬ」某お父さんを連想してしまった。お茶目で可愛い。
「穴」とてもシュール!語り手の飄々とした感じがツボだった。
「心霊写真」しみじみ良い話。女性読者は拍手喝采でありましょう。
「ナリカワリと鬼」不思議な妖怪談。もの悲しい。
「心の花」人の妄執恐ろしい話。