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土橋真二郎「ラプンツェルの翼」

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ラプンツェルの翼 (電撃文庫)ラプンツェルの翼 (電撃文庫)
土橋 真二郎 植田 亮

アスキーメディアワークス 2009-02


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 厭世的な生活を送る高校生・遼一は、通りすがりの血まみれ美女からスーツケースを預かる。そこから全裸美少女が出てきて、遼一と共同生活することに。彼女は「天使の牙」と言われる特殊な存在で…ゲーム的小説。

 同居しててニュースから言葉を覚える、学校に同種が攻めて来たときの「肉の壁」的発言(まんまではないけど)など、まさかね?という疑念が、p152の7行目の台詞で確信に変わった。似てるなんてもんじゃない、そのものすぎ!

 これ、【もし「寄生獣」の「ミギー」が女の子だったら】、じゃねえかぁぁぁー!?!

 アイディアに著作権は及ばないとはいえ、ちょっとがっかりだなあ。
「シンイチ、冷たい」の代わりに「遼一、冷たい」なんて台詞があったり、二人は他のペアと違ってイレギュラーだから宿主の方にも影響が、とか「人間を殺せという本能」だとか、学校で大量殺戮だとか、ガールフレンドにアイデンティティを問われるとか、戦闘中GFを抱えて飛ぶけどまた戻るところまで、あれやこれやが裁判になったら敗訴するレベルでそっくりすぎる。

 女の子同士のファイトは独自要素なんだが、そこにはあまり惹かれないや。ゲーム的エリア設定とか、点数により飴とムチありなところは「GANTZ」っぽい。

p.s.今んとこamazonレビューが本書に11件ついているが、先行作品である岩明均『寄生獣』との類似を指摘したレビューはわずかに一件。去るものは日々に疎し、か…。




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