 | 金魚坂上ル(1) (KC デザート) PEACH-PIT 講談社 2012-12-19 Amazonで詳しく見る |
すくい屋さんと称して、無料の便利屋を営む少女・にしき。幼なじみの少年・蒼馬に何かと助けられつつ、彼女は朱と紺と名乗る不思議な兄妹に出会う。ノスタルジックなメルヘンファンタジー。
いつも「ローゼンメイデン」ばかり読んでいたせいか、本書は人物の描き込みといい精細な背景といい、画面が重く感じられるほどに緻密だ。
ヒロインのにしきは少し不思議ちゃんというか、天然なので感情移入しにくい（実は、1巻のヒキを見るにつけ、そこら辺の性格設定にも何か秘密があるらしい）が少女・朱がとても可愛くて引き込まれた（少女漫画的には、紺と蒼馬に惹かれないとイケナイのだろうが…）。
独特な田舎町の世界に入り込むのにちと苦労したが、衝撃のラストの意味を知るためにも続刊を読んでみたい。