![]() | ソロモンの偽証 第I部 事件 宮部 みゆき 新潮社 2012-08-23 Amazonで詳しく見る |
クラスメートの柏木が死んだ。当初自殺と思われていた彼の死だが、殺人だという告発があり…中学校サスペンス。
大人の事情で2から先に読んでしまったため、発端である1は少々退屈だった。とにかくたくさんの人物が登場するのである。700p越えの厚さだが、一気に読まないと人物相関がわからなくなりそうである。
2では野田が活躍(?)するので、彼の家庭事情には注目していたのだが、なんだそんなことかと、ちと拍子抜け。信頼できるいいお友達がいて、それかと。ま、この辺は個人の許容レベルの差だと思うけれど…どうも、彼の動機がいまいち私には納得がいかなかった(ティーンのころ親しい友人もろくにおらず、過干渉の両親にべたつかれて孤独のうちに「ああ、何かの事故で親死なないかな」などと思っていた私であるのに、野田に共感できないとは、本当に不思議だ)。
2→1→3と変則的な読み方になってしまうけれど、どう決着がつくのかが楽しみだ。