 | ひぐらしのなく頃に解 第四話 祭囃し編(上) (星海社文庫) 竜騎士07 ともひ 講談社 2012-03-09 Amazonで詳しく見る |
今回はシリーズ初の三冊組で、梨花と圭一たち部活メンバーの最後の戦いが描かれる。
…とはいえ、一冊目のほとんどは鷹野三四の生い立ちに割かれている。そんなことより、梨花と羽生！ 圭一と沙都子！ 魅音に詩音！！ と身悶えてしまうが、仕方ないので読み進めることにする。
 | ひぐらしのなく頃に解 第四話 祭囃し編(中) (星海社文庫) 竜騎士07 ともひ 講談社 2012-04-11 Amazonで詳しく見る |
いや、三四さんもかなり壮絶な人生を歩んでおられる。虐待と野心の挫折ばかりの半生なのだ。そりゃあ心根も歪むだろう、と思う。そんな彼女にも、救いはきちんと用意されていて、それがジロウさんである。彼の優しさに、差し出す手に三四さんが気づくか。そこに、彼女と部活メンバーたち、そして雛見沢の住人二千人の命がかかっていると言っても過言ではない。
そう、いつも一番最初に死んで（殺されて）、ハイパーザコキャラだと思われていたジロウさんは、実は一番重要なキーマンだったのだ！
 | ひぐらしのなく頃に解 第四話 祭囃し編(下) (星海社文庫) 竜騎士07 ともひ 講談社 2012-05-11 Amazonで詳しく見る |
もう一人、裏のキーマンは、「暇潰し編」の主役、赤坂である。本作を見ればわかるように、正反対とまでは言わないが、ある人にとって幸福な社会が、また別の人に幸せとは限らない。そんな苦さをも与えてくれるラストであった。
ちょっと山狗だらしがないぞとか、三四さんヒステリーとか、都合良すぎと思わないでもないあ、魅ぃ詩ぃ姉妹の絆も感動的だったし、面白かったから、まぁいいかっ！