![]() | 猫怪々 加門 七海 集英社 2011-11-25 Amazonで詳しく見る |
霊感を持つ著者が、ある捨て猫を拾い、幸せにしようと努力する日々を綴る心霊エッセイ。
私は飼っていないけど猫が好きで、著者の心霊系著作も(怪談実話も、ホラー小説も)けっこう好きなんだけれど、本書のノリにはついていけなかった。
まず、「見える」ことが普通である世界、怪奇現象が日常茶飯事の世界というものが、描写はされていこそすれ私の想像を越えていて、超えすぎていた。つまりは、とうてい信じられなかったのだった(幻視はともかく、それは気のせいじゃ…?と思える出来事もあり)。
いずれにせよ、猫ちゃんがハッピーならオールオッケーでいうことないし、見える世界に暮らすことは、見えない以上にいろいろタイヘンなのだなぁと感じた。
p.s.イラストの猫さんがめちゃめちゃ和風で可愛く、見ているだけで和んだ。