 | 少年テングサのしょっぱい呪文 (電撃文庫) 牧野 修 すめらぎ 琥珀 アスキーメディアワークス 2009-10-10 Amazonで詳しく見る |
主人公のテングサ（もち、あだ名だよ）は、近所の美人なお姉さんに首ったけの高校生。一見何の変哲もない少年に見える彼の体には、強大な邪神が宿っていた…。
ホラーで名高い作家のラノベ。邪神がフツーに生活に溶け込んでおり、『仮装人格』なる人に似ているが人でない、邪神に作られた存在が闊歩していたり、呪いが実在する社会に最初こそ面食らうが、読み終えてみればいつも通り。
設定説明やDQNネームぞろぞろキャラ紹介の前半には手こずったが、後半は怒濤の展開で楽しかった。
友情あり、サプライズあり、美女あり、グロありだが、惜しむらくは萌えがない。ミツとロウの美少女姉妹もツンデレとはいえないしな…。
マキノファンなら満足（ユニークなキャラとか、終盤突き抜けるところとか）できるけれども、普段ラノベに親しんでいてこれが初マキノ作品だと、少し戸惑うかもしれない。