![]() | 人間の基本 (新潮新書) 曽野 綾子 新潮社 2012-03-16 Amazonで詳しく見る |
キリスト教精神のもとに、各国の困っている人々に手をさしのべてきた著者が、現代の日本を述べる本。
すべてがバイブルの言うがまま、ではなくしてその思考は合理的であり、命をきちんと保つことを第一に考えていて、極論もあれど読んでいて快い。
新書なのですいすい読めるが、中身は重め。
驚いたのは、ボランティアで世界を巡って窮状にある人々を間近に見てきたからなのだろうか、漫画家の西原理恵子と考え方が似ているような気がした。
世の人がすべて著者のようであれば、今の日本はもう少しマシになっていたのではないか…とまで思ってしまった。
p.s.本書は静岡県の図書館が行っている、「ふじのくにBOOKダービー」で紹介されていた一冊である。
静岡を本拠地とするジュビロ磐田と清水エスパルスの選手たちがそれぞれ愛読書を推薦するという企画で、この「人間の基本」はジュビロのDFである千代反田充選手のおすすめであった。
渋い本が好きなんだなあ、ちよたん。