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最初に言っておくと、私は数年前に話題になってるらしいというだけで原作シリーズを何冊か読み、面白さがよくわからぬまま途中で読むのを放棄した人間である。そもそもアニメを見る気もなかったのだが、ツレが借りてきたので便乗して見ることにしたのだ。もうこの時点で、ファンとは相いれないメンタルだろうのは間違いない。
で、感想を。
作画がとにかく素晴らしかった。ミステリ、しかも殺人など派手な犯罪は一切起こらない、地味極まる日常の謎系ミステリを、よくぞここまでポップに表現したものだ!私はよく知らなかったんだが、ツレによるとアニメを製作している京アニはクオリティの高さで有名なんだとか。
主人公の省エネ奉太郎は原作通りひたすらやる気無く、ヒロインのえるは原作よりもきらきらきらめいて輝かしく美しく、キャラ表現に光るものが、あった。
日常の謎ミステリは、元来どうでもヨイようなことを気になる人間だけがひねくりまわす(そうでないものも中にはあるが、そういう作品が多い印象を私は持っている…)ため、会話が中心となり、動きがないため絵面は非常に地味になるはずだ。そこを、このアニメは大胆な演出によりスパイスを加え、視聴者を飽きさせぬよう魅力ある映像を作り上げている。大げさではなく、日本のアニメ技術はここまで来ているのか、と驚嘆することになった。
ただ、やはりストーリーが退屈である。ナンデソンナコトキニナルノとか、こじつけがすぎるんじゃないかとか(まあ、真実かどうかよりえるタソを納得させりゃいわけなんだが…)。
えるタソ可愛いだけで見るには、ちとつらい。原作ファンならば合うのだろうか、ファンでない私にはわかるはずもない。
ツレの感想を聞いてみたら、とりあえず二巻視聴は保留だそうだ。
原作本はこちら。カバーかけかえでラノベっぽくなったネ。
氷菓 (角川文庫)
