![]() | 邪馬台―蓮丈那智フィールドファイル〈4〉 北森 鴻 浅野 里沙子 新潮社 2011-10 Amazonで詳しく見る |
蓮丈那智とミクニは付き合いのある骨董商からいわくつきの古文書を入手する。それは絶やされた村落をテーマにした書物だった。やがて恐ろしい陰謀に巻き込まれていくが…民俗学ミステリー。
本書は合作である。あとがきが涙なしには読めない。著者は昨年急逝され、パートナーが物語のラストを類推し、書きついだのだ。
やや後半急ぎ足なのは否めないが、完結させてくだすったことに感謝したい。
私は香菜里屋シリーズがあまり好きではなかったけれど、冬狐堂シリーズと那智シリーズ、そして京都ミステリーのシリーズが大好きだった。
ミクニに那智に、そして冬狐堂にもう会えないことがひどく寂しい、そんな感傷に包まれながら読み終えたのだった。