「超」怖い話 怪賊 (恐怖文庫) 久田 樹生 竹書房 2012-04-28 Amazonで詳しく見る |
不可解な怪異に襲われる中篇を中心とした、怪談実話集。
私も親から逃げている人間ゆえ、「よごれたち」が怖かった。血飛沫よりも、街中に実父がいるという現象が何より怖かった。死霊か生霊かもわからないモヤモヤが残るお話。
なぜそこまで隣家を嫌うのかが今一つぴんと来なかったが、「隣禍」のバラエティに富んだ怪異にはぞくぞくした。
また、装飾を拝してそっけなく伝聞事実のみを書き留めた「東北より」は、怪談実話らしいリアリティに満ちていて、惹き付けられた。