群馬の具体的な地名も多い、かるた式怪談集。
怪談本を読みあさっている私だけれど、かるた仕立ては見かけたことがなかった。かなり珍しい試みではないだろうか?
実際にかるたが付録につく特装版があればなぁ、などと思った。
前半はどこかほっこり系の話が続く印象だったが、中盤からはめくるめく怪異の舞い踊り!
同じ体験者の話が連作風に繋がるのも興味深いし、短編でテンポよく読めるので、忙しい現代人にこそオススメの一冊だろう。
私的お気に入りを下記に。
十二、お 大間々町の 稲荷信仰
一年も続いたとは!気づいてからは、一件落着で何より。
十九、か カメラに映る 高崎郊外の G老人
ラスト一行にゾッとする。金色というと、普通は神々しいイメージなのだが、この場合はどうなのだろう。
二十七、け 県都前橋 怪異も多し(二)
怪異のビジュアルがものすごい…!