![]() | 恐怖箱 死縁怪談 (竹書房文庫) Amazon |
一見淡々とした描写の中に、暗い情念のにじむ怪談集。
一人の困った男の妄執を描く「伯父の業」に、えもいわれぬ迫力があった。
「鳴き女」は、生きている人々の酷さ、恐ろしさがじわじわくる。
終盤、瑠璃さんの一連の体験、そして或る嫌な人物(自称・霊能者)のエピソードが印象に残った。はっきりとした因縁は不明のまま、オープンエンドなのがとてもリアルだ。
p.s.表紙の黒い手が、ヤモリのように見えてかわいいと思うのは自分だけ?
こ
こ
か
ら
や
や
ネ
タ
バ
レ
「赤いビー玉」は貴重だけれど受け入れがたい話だった。
なぜ、完遂できなかったのか…たとえ死んでもやるべきだったのでは、なぜならそれが英雄(HERO)なのでは?と思ってしまって。