![]() | 復讐の未亡人 (アクションコミックス) 黒澤 R 双葉社 2016-03-12 Amazonで詳しく見る |
夫がブラック企業で過労死した恨みを晴らすため、会社に潜入した未亡人だが…エロティック・サスペンス。
ネットバナーで頻出するたび、絵がキレイだなーと気になっていたので読んでみた。アマゾンレビューも高評価だったものの、個人的に1mmも面白いとは思えないまま読み終えてしまった。
カバー画を見てもわかるように、一枚絵、イラストとしてはとてもキレイなのだが、マンガとして見た時にコマとコマの流れがイマイチな気がする。
そして、読者サービスなのか理由もとくになくやたらエロシーンがあり、サスペンスとしての盛り上がりを欠いた。
なぜ面白くないかって、ヒロインが何ら苦労もなしにスイスイ復讐を遂行してしまうこと。苦難がないので達成感もなく、エロってるうちに協力者の活躍もあってなんとなく復讐が終わっていた…紙幅の制約があったのかもしれないが、会社に一人くらい、ヒロインを疑う人物がいても良かったのではないか。
こ
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か
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ネタバレ!
とにかく、未亡人ヒロインがヤリマンすぎて引いた。見境なしに、復讐対象とも寝る。でもって、〈(毒がきいて)死ぬんだから、いい思いをさせてあげないと〉みたいなことを言うヒロイン…その男は、アンタのダンナをイビり殺した屑なんだし、イイ思いなんかさせる必要、これっぽっちもないでしょ?!憎い相手なら、一分一秒でも長く苦痛を与えたいもんなんじゃないのかね。
そんな感じのヤリヤリヒロインなので、ラストのハッピーエンドも薄ら寒いものにしか思えなかった。
一応、仕事人間で逝ってしまった夫を想うと同時に憎んでもいる描写が出てくるので、復讐対象とヤルのも先に逝った夫への復讐になっているんだろうか?
貞操を守りつつ復讐完遂したヒロインがラストハッピーエンドなら、もう少しカタルシスがあったと思うのだが…ヤリまくり殺しまくりでは、ヒロインが快楽殺人者のサイコパスとしか思えない。