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里見清一「希望という名の絶望」

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希望という名の絶望―医療現場から平成ニッポンを診断する希望という名の絶望―医療現場から平成ニッポンを診断する
里見 清一

新潮社 2011-06


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 ベテラン呼吸器内科医が、死を看取る日常から政治経済スポーツまで、歯に衣着せぬ発言でズバリ斬っていくエッセイ集。

 筋は通っているし、合理的思考に基づいた提言だし、成る程と思うことも多々あれども、賢い方にありがちな上から目線と(正論ではあるが)過激な言葉遣いゆえ、好き嫌いがはっきり分かれそうな本である。

 常日頃思っていたことをよくぞ言ってくれた!と快哉を叫ぶ人と、とはいえホントにできるわけがないでしょアンタ何様?!と反感を抱く人があるだろう。

 私は話題によりけりで、共感できたり異論を持ったりしたが、医療業界も現代社会の縮図の一つなわけで、今私が直面している(医療とは関係ない)問題について、ヒントを得た気がした。

p.s.ペンネームより本名の方が威厳があって素敵じゃなあい? ペンネームの方が覚え易そうではあるけれど…。



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