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花月仁「ささひと」1

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ささひと 1ささひと 1
花月仁

日本文芸社 2015-07-09

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 人間並みの知能を持ち、言葉を話すパンダの子供が人家にホームステイすることに。「ささひと」と名付けられたそのパンダは、実はHで?! アニマルコメディ。

 

 以前、さんざんウェブで宣伝されていたので手に取ってみた。全く、人間とは、知らないモノは読みたくならないものである。

 作者の画力が半端なくて、パンダが本物のように可愛い。それだけに、エロオヤジのように巨乳に執着するというギャップが心地良くなく感じられるのだけれど…どうなのだろう。

 

 気になるのは本作のスタンスで、お色気ギャグとしてはコメディ度低めだし(ギャグもあるのだが、画風のせいか、どの場面も何故だかシリアスに感じられてしまう)、ささひとの人間には無い能力とか、種族感ギャップなど、ドラマ的に美味しそうなネタがある割には、お色気連発するばかりで、ストーリーの縦糸が見えてこない。

 

 うっかり見てしまった2巻のamazonレビューによると、打ち切りらしく、ちと残念な終わり方をするようだが…読んでみるべきか、みないべきか。

 

p.s.巻末に作者の奥浩哉の元でのアシスタント体験漫画(「GANTZ」の頃からで、「いぬやしき」の今も続行中とのこと)が掲載されていて、そうかぁ、この緻密かつ繊細な画風は奥っぽさを感じるよなーと興味深かった。奥浩哉直筆(?)の帯への応援コメント&応援イラストもついてるよ。


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