![]() | モンスターマザー:長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い 福田 ますみ 新潮社 2016-02-18 Amazonで詳しく見る |
「お母さんがねたから死にます」という遺書(メモ?)を遺して首を吊った少年。激高する母親だが、彼女の主張は学校側と相容れず、ついに裁判へ…恐るべきノンフィクション。
いじめというと、O津事件のように学校側の隠ぺいが頭をよぎるが、違うのである(実際に、そう早合点した県議や弁護士が事態を複雑化させてゆく)。
本書では、にわかには信じがたい母親の奇行(少年の生前より、怪文書を配るなど)が詳細に描かれている。おそらくPDなのであろうが、その文面が、今は縁を断っている私の実父にそっくり(*)で、手紙爆撃をされていた頃の暗い記憶がよみがえった。
でも、こういうタイプの人って、その場しのぎの発言に終始するから、通して見るとつじつまが合わないんだよね(**)…と思ったら、その通りのラストを迎えて、唖然。
このような人と実生活で遭遇してしまったら、どうすればよいのだろうと肝が冷える本だった。すばらしいノンフィクションルポである。
(*)繰り返す誤字誤変換、事実ではないことを捏造、決めつけetc.
(**)我々夫婦側と、義実家皮とに父が正反対のことを言っていて、後で照会したときにわかった。その他、言ったことを「言っていない」など虚言多数。