![]() | キャッチ! JR福知山線脱線事故がわたしに教えてくれたこと (一般書) 岡崎愛子 ポプラ社 2015-04-02 Amazonで詳しく見る |
フリスビードッグが趣味の女子大生は、JR福知山線脱線事故により車椅子生活となる。襲いかかった不幸にめげず、一流企業に就職し、そして起業をなしとげた女性の半生ノンフィクション。
バリアフリーが叫ばれて久しいが、街へ一歩出てみれば、そこここに見られる段差。意識的にか無意識なのか、障碍者を見下げる人々。そんな悲しい物、ことに困らされながらも、明るく前を向いて人生を切り開いていく著者に好感が持てた。
あの事故から十年が経過し、JRは以前ほどダイヤを厳格に守らなくても良くなったのか、しばしば列車は遅れるようになったと体感している(それでも、定時に電車が来ることの方が多いが)。
一個人として、人災とも呼べるあのような事故が二度と起きないようにと祈るばかりだ。