もう、ＮＨＫ取材班の書籍は読まない

　個人的にNHKの特番をＴＶで見ないことにしている私は、「無縁社会」など、ショッキングなタイトルに釣られてついついNHK●×取材班・発の書籍を読んできた。
　ところが、これが面白くないのだ。読むと取材陣の苦労話や個人的感想てんこもりで、知りたいのはそこじゃない！！というイライラ・ストレス度MAXになってしまう（＊）のだ。

　今回読んだのはこちら。

認知症・行方不明者１万人の衝撃 失われた人生・家族の苦悩 ＮＨＫ「認知症・行方不明者１万人」取材班 幻冬舎 2015-06-24 Amazonで詳しく見る

　ショッキングなタイトルに釣られて手に取ったが、やはり取材者の〈個〉が出過ぎ。該当特集番組を見た人が、補完的に取材裏話として読むならこれで良いのだろうが、ただ知識を得たいだけの読者からすると、取材者のtwitterでやってくれという感じ。

　そして、同テーマであれば、本文中でも大いに意識されているらしき毎日新聞社刊のこちらの方が、書籍としては数段上。
　やはり、ここは映像が本分のNHKと、文章を売りにしている新聞社の違いが如実に出たというところか。
　↓こちら↓より後発ゆえ、↑NHK↑の本の方が見どころがあるのかと予想していたが、そんなことは全くなかった。
　認知症行方不明者問題を書籍で読むなら、↓こちら↓が断然おすすめである。
　

老いてさまよう 認知症の人はいま 毎日新聞特別報道グループ 毎日新聞社 2015-01-15 Amazonで詳しく見る

（＊）さんざん書いてきたので具体的にリンクはしないが、こんなのがイライラの原因。
・貧困ルポで二日間密着しておきながら、二日かけてパン一つを大事に食べる取材対象者に謝礼を出さない。理由は、謝礼を出すと取材対象者がNHKに媚びる可能性があるからだとか。野生動物を撮ってるのやないねんから、それって人としてどうなの。
・ある殺人ルポで事件現場をうろつく野良猫に執着し毛の柄まで記述してみたり（その事件に猫は関わっていないし、犯人が飼ってた事実もない）とか、そんなん書籍に収録せずブログでやってほしい。