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少女向け雑誌の読者モデル・佳夕は編集者の南と共に、「心霊写真コーナー」を担当することに。次々と忌まわしい写真が編集部に持ち込まれる中、マスク殺人鬼が暗躍し…心霊写真ホラー。
カラーページの心霊写真がほんと力作で、本編でも画像を調整するうちに現れる真相など迫力があった。惜しむらくは途中で終わっていることか…(ケータイ小説版では完結しているというが、書籍では物語の前半部分のみとなっている)。
すると、最近「Re:心霊写真部」が出版されていたので、すわ続きかと思って読んでみた、のだが。
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第一話を読むと…アレ?? 「心霊写真部」と同じ事件だよ???
そう、こちらは「心霊写真部」の続きではなく、リライト&完結版だったのである。たとえば、佳夕が読モではなく普通の(とはいっても霊感が強い)高校生になっているし、編集者・南は出て来ず、代わりに写真部の先輩たちが登場する。
こちらは一冊で完結しているわけだが、前作の方が好みだった。ラストはホラーらしい終わり方だが、前作もこのようなエンディングを迎える予定だったとしたら、ちょっと残念だ。
前作のように造り込んだ心霊写真はなく、文中にイラストが配置されるなど、ライトノベル的な造本となっている。ただ、心霊写真は文章だけだとイメージしにくいもので、全部イラストを付けてほしかったかも。