ゾンビ映画、ドーン・オブ・ザ・デッド

ゾンビ 米国劇場公開版 GEORGE A ROMERO’S DAWN OF THE DEAD ZOMBIE [DVD] ジョージ・A・ロメロ ハピネット・ピクチャーズ 2004-07-23 Amazonで詳しく見る

　テレビ局勤務の男女と特殊部隊の戦士二人（男）、計4人が、ゾンビに満ち溢れた土地からヘリで逃げる。ようやくたどりついたショッピングモールにもゾンビがひそんでいたが、彼らは協力して居住地からゾンビを排除、つかの間の平穏を得るが…ロメロ監督の古典的名作。

　バージョン違いがいっぱいあって初心者には何がなにやらわからないため、近所でレンタル可能だったものを視聴。
　
　さすがにゾンビメイクは今見ると古いけど、やっぱ面白いなあ。主要キャラの心情がしっかり描写されているからかな。切羽詰ると、人は必ずしも合理的に行動できないことがきちんと描かれていて、とてもリアル（ゾンビとの戦闘でバーサーカー状態で浮かれて失敗したり、撃たなくていい場面で撃って結局ジ・エンドになったりと、自滅が多い）。

　第一作のナイトオブザリビングデッドよりは、女も戦うし、ほんの少しだけだけど明るい終わりで（少なくとも独りじゃない！）良かった。リメイク版（後述）の方を先に見たため、こっちも鬱エンドかと思っていた。

　無人のショッピングセンターでやりたい放題、は子供の頃なら誰もが一度憧れる、夢の世界ではないか（本作ではゾンビがうろうろしているけど）。そこに現れるゾンビより怖いモノ…もしかすると人間は、愚かさから自滅するように設計されているのかもしれない。


p.s.ヒロインが妊娠中という設定はあまり生かされていない（男たちと行動を別にして、安全なところにいることが多い理由にはなった？）ためか、リメイク版では出産シーンがある。
リメイク版感想はこちら⇒http://ameblo.jp/bookfed/entry-11545253976.html