![]() | 九十九怪談 第七夜 木原 浩勝 KADOKAWA/角川書店 2014-05-31 Amazonで詳しく見る |
百物語にひとつ足りぬ九十九話の怪談を詰め込んだ本である。
とはいえ、その一・その二と連続する怪異を区切っていることもあるから、毎度のことながら怪談の正確なカウントはよくわからない…。
私のお気に入りを下記に。
「第十一話 大家さん」無意識の善意なのか、とてもほのぼのするいい話。
「第三十三話 旅館の箪笥」こういうナルニア未遂ちっくな空間系の話は好き。
「第三十五話 マネキン」不気味でグッときた!
「第三十七話 開けると……」こういう異空間系の話が好き。
「第七十七話 たき火」たいへん迷惑な霊。感覚に訴えかける描写が臭い立つ様。
あと、終盤に収録されている葬儀場の一連の怪異も、ありがちなネタではあるが臨場感があって恐ろしかった。