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大学生の正樹は自転車部の部長・村上の怪我の一因となったことから、一年限りの約束で入部することになる。思いのほかロードレースが楽しくなった正樹だが、過去の因縁から続けるかどうかを迷い始めて…。
ロードレースものシリーズ４作目だが、やはり面白い。最初のようなミステリー風味は薄れたものの、普通に物語として面白いのだ。自転車に少しも興味のなかった私が楽しめてしまうのだから、物語の力は本物だろう。
タイトルの意味がわかるとき（遺伝分野の用語）、男たちの熱い友情に感動せずにはいられない。
素直じゃないヤンキー風の先輩・櫻井が（いわゆるツンデレかつナイーブで）非常に良かった。主人公の正樹よりも魅力的なくらいで、再登場を期待したい。
